「この米ダメのことよ」
2019年2月東京のホテルで行った米の試食会の事でした。
「美味しくありませんでしたか」と恐々その方に聞きました。
「あなたの米まずいのでない、美味しすぎるのよ」
「?}
「私、台湾料理店のオーナーよ。あなたの米が私の台湾料理より美味しかったら、話ならないでしょう」
コレ嘘のような本当の話です。
いのちの壱というお米は一般的にはほとんど知られていませんが、初めて食べられたほとんどの方はその美味しさに驚きます。平成12年、岐阜県下呂市萩原町を流れる益田川沿いの棚田で偶然発見されました。
発見した人によると、最初に驚いたのが炊き上がりの香りだったと言います。釜の蓋を開ける前から台所いっぱいに甘く香ばしい香りが漂い、湯気の下から見たこともない大粒の米が艶やかに光っていたと伝えられています。
いのちの壱はコシヒカリの突然変異を選抜して育成されました。その背丈はコシヒカリよりも10cm以上も高く大きな穂をつけています。大雨や大風が吹いたなら倒れるのではないかとハラハラしましたが、茎が割りばしのように太く稲刈りのその日迄スックと立っていました。
このいのちの壱は甘みが強く籾の状態でもよい香りがするのでしょう。害虫であるカメムシの絶好の餌となります。カメムシに吸われた米粒は部分的に黒くなり商品価値が全くなくなります。このカメムシを防除する農薬はあるのですが、環境によくありません。日本でミツバチが激減しているのはこの「非ニコチノイド農薬」のせいといわれています。なのでこの阿部文吉ではこの農薬は使用していません。カメムシの居場所となる農道や畔の雑草を徹底的に刈り込み撲滅に努めます。
しかし100%うまくはいきません。どうしてもカメムシの被害粒が発生します。玄米に籾摺りするときに1回、精米する時にこの光センサーで1回、更にもう1回の合計3回被害粒をはじきます。
お米の中に極稀に黒い吸われた跡がついてる米が混じっていましたら、「安全の証」と思って頂きたいと思います。
また、注文したいと思います。
また、注文したいと思います。