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こだわり

甘味がありうま味がある大粒のコシヒカリ

おかずのいらないコシヒカリ

 私はサラリーマン時代、食品のバイヤーをやっていました。ある時豚肉の食べ比べをしました。豚の餌にさつま芋、米、一般的なトウモロコシを食べさせた3種類の豚肉 でした。 さつま芋で育った肉は甘く、米で育てた肉は脂肪が軟らかく、トウモロコシの肉は一般的な味がしました。食べるものによって肉の味は随分と違うものだと思いました。
 又、鶏卵の黄身の色を濃くするのに飼料にパプリカ等の色素を入れることがわかりました。養殖の魚も肉の臭みをとるのにハーブを入れたり工夫していました。つまり全てのものは食べる(摂取する)モノにより食味や品質に違いが出てくることを思い出しました。

 米の味もおんなじではないかと考えました。 米は田んぼから根で栄養分を吸い稲体を作り、葉っぱで光合成を行い籾に栄養分を貯めます。それならば田んぼを栄養分とミネラル分たっぷりにし、光合成を活発に行える健康な稲体を作る事ができればおいしいコシヒカリが収穫できるのではないかと。

蕎麦屋の出汁の匂いのする田んぼ

蕎麦屋の出汁の匂いのする田んぼ

 2016年から有機アミノ酸肥料を田んぼに入れてきました。スーパーや給食会社から出る魚のアラや肉の切れ端、野菜屑等に醤油の搾りかす、米ぬか鰹節の搾りかす等を入れて発酵菌で分解して作った肥料です。このリサイクル肥料によって田んぼがみるみる変わってきました。翌年から窒素などの栄養分の他にミネラルと総称される微量要素が稲の生育に欠かせない事を知り、土壌分析を行い田んぼに施しています。
 この肥料実に良い匂いがします。なにせ原料に醤油と鰹節の搾りかすが入っています。春、田んぼにこの有機アミノ酸肥料を撒くとカラスに食われてしまうんじゃないかとヒヤヒヤします。撒布後直ぐにトラクターで田起こしするのは言うまでもありません。


うまい米作りに生育調査は欠かせません

稲のことは稲に聞け
   何せ素人に毛の生えたようなレベルですからこれだという栽培方法がある訳ではありません。あそこに米作りのうまい人がいるよと聞けば教えを請いに行きました。あの人のコシヒカリは評判いいよと聞けば田んぼに行きジッと目を凝らして観察しました。最初はなかなか自分のモノになりませんでしたが、ここ最近では稲姿を良~くみていると何となく稲の生育状態がわかるようにになりました。唯それに対してどのような手を打つかは、又別の次元です。


試行と錯誤の繰り返し

  米作りに夢中になる前は、「あと何年かしたら百姓をやめよう」と思っていました。年も年だし(現在65歳)セガレも家を出て東京で所帯をもってるし、惰性で米作りをしていました。そんなある時、ひょんな縁で「小祝政明」という人の講演会に出て衝撃を受けました。その後農家仲間3人と「小池うまい米研究会」を立ち上げました。
 米は1年に1回しか栽培できません。コシヒカリを乾燥機ロット毎に分け栽培方法・肥培管理を何パターンも変え試行と錯誤を繰り返しました。途方に暮れることも再々ありました。

たわわに稔ったおかずのいらないコシヒカリ

ガッシリとした野性の稲姿が理想です
  水と養分をたっぷり吸収する豊富な根量、その養分をグングン吸い上げる太い茎、日光が充分あたるように株元を開帳させ、葉っぱの枚数を1枚でも多く、葉幅を1ミリでも拡く、葉肉を厚く育て光合成を活発に行う稲姿を実現しています。

稔りの秋

海の滋養で育てたコシヒカリ

 昔の人に聞くとまだ肥料が無かった頃、ニシンの魚粕を田んぼに撒いており、その頃の米はうまかったと言います。阿部文吉ではうま味を追求して田んぼに昆布や鰹節で作ったアミノ酸肥料をたっぷりと施こし、甘味を増す為にミネラルと呼ばれる微量要素も田んぼに応じて入れています。穂が出る前には海藻と鰹節のエキスを稲に与えています。

小さな精米機でゆっくりゆっくり精米しています。
ほんのり甘くてもっちり旨いしかも大粒
 だからほんのり甘くてもっちりうまいしかも大粒の「おかずのいらないコシヒカリ」が収穫できます。
うまい米作りに生育調査は欠かせません

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